お行列の順序と旗
1 | 御先乗(おさきのり) | 昔は露払いといって藩主の行先を検分する役であったが、今日では行列の歩度を調節する役。 | |
2 | 軍者(ぐんしゃ) | 軍師、副軍師を補佐しながら隊を統率する任に当る。 | |
3 | 御使番 (おつかいばん) | 役旗は黒字に一文字。上司の命を受け、行列の前後を走り回る伝令の役。 |
![]() |
4 | 組頭(くみがしら) | 上司の命を受け、組をまとめる役。 役旗は下り駒の白ぬき。 |
![]() |
5 | 中頭 | 組頭の補佐役。 役旗は白地に下り駒。 |
![]() |
6 | 供奉纏(ぐぶまとい)旗 | 三社をあらわす旗。赤は相馬太田神社、黄は相馬小高神社、白は相馬中村神社を示す。 | ![]() |
7 | 鉄砲組 | 種子島銃。猩々緋の袋に入れてかつぐ。 | |
8 | 陣太鼓 | ||
9 | 螺役(かいやく) | 野馬追の様々な合図の法螺貝を吹く。 | |
10 | 三色旗 | 相馬太田神社、相馬小高神社、相馬中村神社の三社合同の旗。 | ![]() |
11 | 弓組 | 矢筒を結び合わせた飾り弓。 | |
12 | 八幡大菩薩旗 | 相馬氏が源頼朝の東北鎮定に従って授与された旗。 | ![]() |
13 | 鳥毛(槍) | 大鳥毛と小鳥毛があり、槍を黒い鳥毛で覆った青貝螺鈿の長柄槍。 大鳥毛は十万石の格式、小鳥毛は一本一万石を表わす。 |
|
14 | 熊毛槍 | 藩主用化粧手槍。 | |
15 | 執行委員長・副執行委員長 | 相双地方の首長で野馬追を執り行う。 | |
16 | 胴白旗 | 黒地に中央を白抜きした旗で、陣の境目ごとに立てる。 | ![]() |
17 | 五色旗 | 本陣用の旗で天地五行を表わす、青赤黄白黒の五色の旗。 | ![]() |
18 | 金礼旗 | 白地に金札を描いたもので藩の経済を示す旗。 | ![]() |
19 | 将(勝)軍地蔵旗 | 武装して軍陣に現れる地蔵大菩薩。 | ![]() |
20 | 爪打馬標(つめうちばひょう) | 全長9尺の藩主の馬前に立てる馬印。 | |
21 | 繋ぎ駒旗 | 平将門が祈願のためおこもりをし、満願の朝、繋いでおいた馬がいななき、祈願がかなったと伝えられている。 | ![]() |
22 | 団扇(うちわ) | 繋駒を描いた団扇は、妙見信仰にとって重要であり、藩主と領民の安全を祈願し奉納される。 | |
23 | 兜 | 御馬先の兜と称し、武田信玄の兜と、上杉謙信の兜を、それぞれ兜立にかけて持つ。 | |
24 | 黒地緋の丸旗 | 藩主本陣用の旗。相馬中村藩の国旗といわれる。 | |
25 | 紫地白満月旗 | 藩主奥方の旗。 | |
26 | 長蛇旗 | 妙見のお使いの蛇を描いた旗。 | ![]() |
27 | 侍大将 | 組頭以下を統率する。九曜紋の差旗を使用する。 | |
28 | 九曜旗 | 相馬氏の家紋。武運長久と子孫繁栄を祈る。 | ![]() |
29 | 神饌(しんせん)箱 | 供物や御賽銭を入れる箱。 | |
30 | 御神馬 | 神がお召しになる馬。 | |
31 | 錦旗 | 日天、月天の長旗。 | ![]() |
32 | 郷大将 | 中ノ郷、小高郷、標葉(しねは)郷の各郷を統率する。水色の母衣。 | |
33 | 御神輿守護 | 御神輿を守護する役。 | |
34 | 御神輿 | 「ごしんよ」「おみこし」ともいう。 | |
35 | 斎主・宮司 | 三妙見神社が当番で祭場地を清め人々の生活の安定を祈願する。 | |
36 | 軍師 | 藩主の下で、侍大将以下の兵を動かす参謀であり、総指揮官である。 騎馬隊の中枢的役をつとめる。 |
![]() |
37 | 勘定奉行 | 会計を司る役。 | |
38 | 一般騎馬 | ||
39 | 旗奉行 | すべての旗印を記憶して、遠くからでも何郷の誰かを言い当てる。 | |
40 | 北郷纏 | 相馬家一門の岡田監物の馬標の軍扇で、明治に入り野馬追の功績のあった北郷が拝領した。 | ![]() |
41 | 副大将 | 副大将は北郷に特定され紫色の母衣を着ける。 | |
42 | 総大将 | 相馬中村藩主。 | |
43 | 殿(しんがり)軍者 | お行列の最後尾をつとめる軍者で、押軍者とも呼ばれる。 |