遠くの海を越えて、異国の地での野馬追公演。
はじめて目にする日本のサムライの勇壮な姿に、外国の観衆はかたずをのんだ。
野馬追の遠征先は、アメリカ・イギリス・ロシア・ハワイ・ブラジルなど、世界6都市にわたり海外遠征を行っています。 どの国でも大きな歓迎を受け、公演後には割れんばかりの拍手喝采、そして最大の賛辞。本物のサムライの迫力とすばらしさが、海外の観衆の心を魅了しました。 現在もアメリカ ロサンゼルス・サンタアニータ競馬場より招聘を受け、伝統馬事文化を披露し、相馬の侍から世界のサムライとして定着している。 |
騎士道の民族も絶賛した野馬追 ’91年ロンドン遠征/ロンドン塔 |
【 in ロンドン 】
ロンドン公演は1991年12月18日。ロンドンのジャパン・ソサエティ創立100周年を記念したイベント「ジャパンフェスティバル」(日本文化紹介の史上最大の行事)に参加した。 |
【 in ロシア 】
モスクワで野馬追が披露されたのは1993年6月5日、日本とロシアの交流イベント「ハローロシア」で。これはファッションデザイナーの山本寛斎氏の企画によるもので、「人間賛歌」をテーマに開催された。 |
ロシアと日本の友好の掛け橋 ’93年ロシア遠征/赤の広場 |
常夏の島へ”出陣” 2014年ハワイ遠征 |
【 in ハワイ 】
ハワイへの“出陣”は、日本とハワイの文化交流イベント「まつり・イン・ハワイ」への招待を受けてのこと。「まつり・イン・ハワイ」は単なるイベントではなく、海を越えたハワイの地で、独自の地方文化として受け継がれてきたそれぞれの「まつり」を披露する国際交流のステージだ。 |
【 in ブラジル 】 日本の反対側のブラジルで野馬追甲冑競馬が披露されたのは2000年8月13日。130万人の日系人が住むブラジルの中で、約50%が居住しているといわれるサンパウロ市では、毎年日本の中央競馬会とサンパウロジョッキークラブが交換レースを実施して交流を深めている。2000年8月13日に第6回目を迎える「日本杯レース」が開催されるにあたり、「ブラジル発見500年」慶祝事業としてこの日を「ジャパンデー」と位置付け、馬を通じた日本とブラジルの交流が展開されることになった。そこで、日本の馬事文化を代表するものとして一千年の伝統を誇る「相馬野馬追」に白羽の矢が当り招聘されることになった。10騎の騎馬武者が市内をパレードしたり、競馬場で旗指し物をなびかせながら疾走したり、大勢の日系人とサンパウロ市民に強烈な印象と大きな感動を与え、日伯の文化交流と相互理解の掛け橋になった。 |
ブラジル発見 500年を慶祝 ’00年ブラジル遠征 |
競馬場で【古式甲冑競馬】 ’04サンタアニータ競馬場 |
【 in ロサンゼルス 】
ロサンゼルス・サンタアニータ競馬場で初めて野馬追が披露されたのは2002年3月9日。これは、スペシャルイベント「東京シティカップレース」の開催に伴い、招待を受けてのこと。甲冑競馬では、旗指し物を背に約500メートルの直線コースを疾走する8騎の騎馬武者に盛んな声援が送られた。カリフォルニア州には、多くの日系人が居住していることもあり、日本文化を組み込んだこのイベントはすっかり地元に定着している。また、連続出場3回目となる2004年3月14日には、リトル・トーキョーで行われた「日米修好150周年記念イベント」のメイン行事であるパレードに騎馬武者8騎が特別参加。ロス市警騎馬隊の先導で、約2キロのコースを威風堂々の行進を行い、沿道を埋め尽くした数千人の観衆を魅了させた。 |